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・東芝HD DVD戦略から得る経験
みなさんご存知のとおり東芝が次世代メディアとして自社開発していたHD DVDを撤退することになりました。 6年もの歳月と巨額の費用をかけて取り組んでいましたが、結果的にソニーが開発したBlu-ray Disc(以下BD)に負けたことになります。
このニュース、第三者から見ると「ふーん、そうなんだー」程度かもしれませんが、我々勝負事に身を投じる者達としてはここから大きな教訓を得ることができます。
私のレポートでもふれていますが、ではこの戦いからどういったことが学べるのでしょうか?
まず、東芝の敗因を分析してみましょう。
1.過去の戦いを知らない、情報不足。 皆さんはかつてビデオデッキの規格争いがあったことをご存知でしょうか? VHSとベータです。 ビデオと光ディスク、アナログとデジタルの違いはあれど共通するものがあります。 ビデオ規格戦争は10年以上おこなわれましたが、結果ソニーが開発、独占していたベータ陣営が市場に受け入れられずに敗退ということになりました。 ビデオ規格戦争での勝因のひとつは何だったのか? それは記録時間にあります。 VHSはベータに比べて記録時間が長かった。ベータではTVで放映される映画を録画できないほどでした。 HD DVDはBDに比べて記録容量が圧倒的に少ないです。
我々に当てはめると自分たちの手法、戦術が本当に相手にあっているのか、それを知るには相手を知る、また過去の歴史やこれまでの成果や確率からも知る必要があるということです。
2.自己分析の乏しさと盲信 東芝のこれまでのコメントを見るに、自分たちの技術や分析に圧倒的に自信があったのはわかりますが、「絶対」ということは『絶対にない』 これを理解していなかった。
いつも「自分の考え、行動が間違っているかも?」と思って行動することは勝負事に取り組む人間としては至極当たり前のこと。 「これはこうに違いない」と決めうちは絶対にしてはいけない。 これをすると勝負師は破滅する。
東芝陣営は敵のBD陣営に対して「難しく実現性がない技術である」という姿勢を崩していなかった。 相手を認められないのは愚の骨頂。 この場合「もしできたとしたら?」をも考えるべきである。 好敵手であればあるほど、相手の立場に立って考えるべきである。
勝負事に身を置く者は常にその両方の可能性を意識すべきである。
3.焦り 東芝は自分たちの規格をとりあえず市場に浸透させて、シェアの既成事実を作ろうと必死になっていた。 その証拠に赤字を出してまでHD DVD対応プレイヤーを激安価格にて販売した。 見切りが遅いばかりか、もう引き返すことができないところまできて、さらに自分で自分の首を絞める愚行を行う。
私の「立ち回り戦術」にもありますが、パチンコでいうと「これだけお金をつかったから」や「やめたあとにハイエナされて出されると悔しいから」などの理由でさらにお金をつぎ込むような見切ることができない状況と酷似している。
つまりは冷静に判断できない状況まできていた。 すでに釜の湯が煮立っているにもかかわらず、まだそれに気付かず釜を出ることをしない、これが今後東芝を更に苦しめる状況へと陥れることになるでしょう。
以上のことから我々勝負師が得られる教訓が入っていることがわかる。 すべては繋がっていると思います。
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